現役パティシエと学ぶ、お菓子の歴史

ヨーロッパを中心にお菓子の誕生から現在まで、その背景も一緒に学んでいきましょう。

「メレンゲ」 

 今回はお菓子としてのメレンゲの誕生について少し書きたいと思います。

 

 ウィキペディアによるとメレンゲは、

「卵(鶏卵)の卵白を泡立てた食材、およびそれを用いた菓子のこと。」

と書いてあります。また、その名前が確認できる最も古い文献は1692年のフランスの料理本であったともあります。

 またよく言われることには、18世紀中ごろ、スイスのマイリンゲン(Meiringen)村でガスパリー二という菓子職人が考案したとか、ロレーヌ侯スタニスラス・レクチンスキーお抱えの職人の考案したなど、諸説あり真相は定かではありません。

 

 しかし私が今一番有力だと思っているのは、16世紀のイタリア説です。名前こそメレンゲではありませんでしたが、卵白に砂糖を加えて泡立てたお菓子が存在していました。

 アブルッツォ地方のある一家で考案された、“ズッケ・マリターテ”というお菓子です。(マリア様の砂糖という意味) どの様なお菓子かというと、ホップとスイカの種と粉糖を混ぜ合わせたものに、卵白を加えて泡立てた砂糖を焼いたものを混ぜたものでした。文献だけなので、出来上がりは想像するしかないのですが、私は砂糖が多めの、ガリリと焼いたメレンゲに粉をまぶした、メレンゲ菓子というよりどちらかというと砂糖菓子だったのでは・・・と勝手に考えています。本当のところは分かりません。

 どちらにしても、メレンゲ菓子には砂糖が不可欠です。ヨーロッパとしては初期から砂糖を獲得していたヴェネチアやイタリアの貴族の間で、最先端のお菓子が生まれていたとしてもおかしくないでしょう。

 

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こちらはフランスのパティスリーで見かけた、大きなメレンゲ!!

大人の顔ほどのサイズがありました。

日本では焼きメレンゲだけを食べる習慣はあまりありませんが、あちらではポピュラーなおやつなんですね!

なるべく、ブログには美味しい写真も上げたいと思っているので、画像収集も頑張ります!

さて、次回は何についてでしょうか・・・お楽しみに

 

 

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