「美食の街、リヨンの歴史」 ①
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今私が住んでいる街、Lyon(リヨン)は
“La capitale de la gastronomie ” 美食の都
としても有名ですが、都市の歴史自体がとても古く、その誕生は紀元前までさかのぼります。
それには地形的な要因も大きく、この街を流れるソーヌ川とローヌ川という2本の大きな川が、街の南部で合流し、ちょうど川に挟まれる様にして街の中心部分が栄えました。
川のある所に文明は栄える。というのは歴史のお決まりですが、紀元前600年にはすでに、ギリシャ人とケルト人の貿易ルートとして人が住んだ跡が見られ、ケルト人が住む地方『ガリア』の首都として栄えました。その後、紀元前43年、ローマ帝国の侵略を受け、ルグドゥヌム(火と光の神 ルグ神に由来)という名前の植民地に変わり、中東から布教されてきたキリスト教がまだ異端とされていた頃、迫害を受けて大量の殉教者を出した街でもあります。
その他にも今日に至るまで、沢山の文化や技術が産み出されました街です。ざっくりとご紹介しましょう。
・ルネッサンス期における絹織工業の発展
・リュミエール兄弟の映画投映技術の発明
・ピラトル・ロズィエによる熱気球の初飛行
・ジュフロワ・ダバンによる蒸気船の発明
・ヨーロッパ初の商用航空機を製造したヴォワザン兄弟の生まれた街
・ローラン・ムルゲによるギニョール人形(フランスの有名な人形劇)の考案
・第二次世界大戦中、ナチスドイツに対してフランス最大のレジスタンスが組織された街
・ テットドオール公園内での交通事故から自動車のナンバープレートの考案
etc…
そして、料理界で忘れてはならないのが、ヌーベルキュイジーヌの旗本、
『ポール・ボキューズ』の生まれた地域でもあります。
リヨンの街では至る所で彼の姿を見ることが出来ます。
“ボキューズ市場の前の壁”
“リヨン名物、壁のだまし絵やポストカードにも”
またボキューズについて、詳しくは別の回で!!
A bientôt :) !