現役パティシエと学ぶ、お菓子の歴史

ヨーロッパを中心にお菓子の誕生から現在まで、その背景も一緒に学んでいきましょう。

「今年は本場で!ガレットデロワ」 ②

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Bonjour et bonne année à tous !!
明けましておめでとうございます。
ご無沙汰しております。お菓子史、伊藤です。

こんなに更新に時間が空いてしまったのには、秋冬の仕事の忙しさのせいもありますが、また第一の理由にはiPadの外付けキーボードが壊れてしまったと言うことがあります。パソコン無精な私には重宝していたのですが、何度か落下させたことが原因かと....

まぁまぁ、そんなこんなで亀足ですが、なんとか今年は記事数を増やす事を目標に続けて行きたいと思います!皆さま、どうぞ宜しくお願い致します。


はい、では今日はまた今年もこのお菓子について書かなければなりません。

そう、「ガレットデロワ」です。

昨年はガレットデロワの歴史について触れましたが、今年はいよいよフランスにいると言うことで、現地のガレットデロワ情報に付いて紹介したいと思います。
色々なお店のガレットデロワを除き見しました。

 

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"チョコレートで有名な老舗ベルナションのガレット"



こちらは、東京にもブティックがあるセバスチャン・ブイエのガレット。


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流行りの回転盤を使った、渦巻きのレイエ(切り込み模様)や、中にリンゴが入っている変わり種などがあり、モダンな印象。そして驚いた点が、フランスなのでもう少しお値段低めかと思っていたのですが結構します。日本と同じくらい、むしろ日本よりも高いような気もします....こちらのお店は、地元の人の中でも中々いいお値段のする、高級志向なイメージなのだそうですが、その他のブーランジュリーで見てみても、さほど値段は変わりませんでした。そして、とてもフランス的なのが、ディスプレイの仕方。ダイナミックにガレットを積み上げて、下になっているものの表面が砕けようがお構いなし。そのまま売られています。日本と比べて売れる量も格段に多いので、仕方ないと言えば仕方ないですが、その大雑把さはフランスらしいと言えます。


そして、日本のガレットではなかなか見なかったこちらのレイエ。

 

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「ひまわり」の柄だそうですが、日本人はガレットデロワにも緻密な美しさを求める傾向にあるようで、なかなかシンプルすぎると言うか、この直線格子模様は私には斬新に見えました。
ブーランジュリーでもよく見かけた柄です。

そして昨年ブログで話題になった、「ガトーデロワ」についてですが、南仏にしかないのかな?と言う疑問はあっさり解消されました。やはり、パイ生地タイプのガレットデロワが主流ではありますが、ブーランジュリーやパティスリー、スーパーマーケットなどでもよく見かけたました。

 

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日本でも手に入るようになれば良いのになぁ、、と思うので、是非習得したいところです!

 

 

さてさて、本場フランスで見つけたガレットデロワ達。気取らないその姿は、もっと人々の生活に身近で、ある記事によると、フランスのガレットデロワ消費量は1人あたり半ホールにも上るそうです。

 

この現代に根強く続くフランス文化を嬉しく思いつつ、又、日本人の伝統を重んじる心と、細やかさを忘れずに、自分のガレットデロワもレベルアップさせようと心に誓った新年でした。

 

それでは

à bientôt ;)!! 

 

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"レストラン業でお客様に作ることは無かったけれど、まかないに。月桂樹柄のレイエ。"

 

 

 

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