現役パティシエと学ぶ、お菓子の歴史

ヨーロッパを中心にお菓子の誕生から現在まで、その背景も一緒に学んでいきましょう。

「耳入りパウンドケーキ、ケイクオレイユ」

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Bonjou à tous !!

 

遂に『フランスで働く』という長年の夢が叶い、リヨンの老舗ビストロで働かせてもらっています。

パティスリーやブーランジュリーでも就活しましたが、パック(復活祭)と重なったこともあり、なかなか空きが見つからずに今の職場に決まりました。

結果、100年以上の歴史のあるお店で働けている言うことはとても幸せですし、お菓子だけでなく幅広く新しいものを見ることが出来るので、とてもラッキーだったと思います!!

 

レストランでの仕事は長く、朝9時から始まり、途中3時間の休憩を挟んで夜の23時過ぎまで続きます。そして私のお店では、昼と夜、それぞれの営業前に2回、皆んなでまかないを食べます。厨房では見習いの女の子と私以外全員男性。それでも、日本よりもこちらでは性の隔たりがなく、皆んなよく話しかけ、気にかけてくれるので、随分と働きやすく楽しく仕事をさせてもらっています。

 

 

 

そしてこちら!!

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“ケイクオレイユ”

日本語にすると耳入りパウンドケーキ。耳⁈ 思わず聞き返しました。

「そうだよ!豚の耳が入ってるんだ!」

なんと本当に豚の耳が入ったパウンドケーキで、なんでもリヨンの伝統料理な料理のひとつだそう…

塩気の効いたバター香る生地はモチっとしていて、豚耳は鳥軟骨のよう。コリコリしていて美味しかったです!

他にもリヨンの代表的な伝統料理に、アンドゥイエットと言う、主に豚の臓物を腸詰めにしたものがあります。これらの様に、食材を余すところなく使うというスタイルは、流石グルマンディーズの街と言うべきか、むしろ、食料が乏しかった時代の工夫が垣間見える様にも思われます。

 

 

フランスには日本よりも多くの料理に関する歴史書が残されていて、週末に川沿いで開かれている古本市などでお目にかかることが出来ます。

まだまだフランス語力の未熟さを痛感する毎日ですが、なんとかそう言った文献にチャレンジして、伝統料理やお菓子の背景を記事に出来ればと思います…!

 

 

それではまた!

A bientôt ;) !

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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